トロン・レガシー

20年前に突如失踪してしまった父親を探しにサムは、サイバーワールドに迷い込む。そこは父が作り出したプログラムが支配する世界で、不完全なプログラムが消去される世界だった。サイバーワールドで父と再会したサムは、この世界から脱出しようと試みるのだが。

世界初のCG映画としての触れ込みで公開された「トロン」の続編。前作の今から見るとチープともいえるCGを新たにグレードアップして、今の時代のデザインにマッチした作品となっている。作品としては前作のコンピューターワールドを描いたものではあるが、今の現実のコンピューターの発展を見ると、実際にはアナザーワールドの世界観を描いたといってもいいだろう。また、これは親子の物語でもある。子が父親を求め、また親も子を想うというストーリーであり、前作のプログラマーであるフリンを演じたジェフ・ブリッジスの円熟の演技を見るために映画が存在しているといってもいいと思う。ジェフ・ブリッジスは、2役を演じているが、コンピュータープログラムのほうはCGで若いころの顔に修正しているということで、よくできていると思う。とにかく、サイバーワールドの圧倒的な迫力に魅力を発揮している作品であると思う。IMAX DIGITAL 3Dでの鑑賞だったが、現実の世界は2Dでの映像で、サイバーワールドの世界は3Dとなっているのが特徴的である。とは言うものの3Dもあまり派手に飛び出して来るというものではない。意外とおとなしい3Dだったと思う。

コメント

タイトルとURLをコピーしました