驚異的な戦力を誇る生命体8472に対し、ジェインウェイ艦長は周囲の反対を押し切り、ボーグとの同盟を申し出る。ボーグもドクターがアレンジした対生命体8472用のナノプローブが欲しくて、その同盟を受け付けることとなる。しかし生命体8472がボーグ・キューブを襲い、ヴォイジャーの安全を確保するために艦を盾にしてナノプローブの情報を死守する。ジェインウェイ艦長との交渉に当たることになったボーグのセブン・オブ・ナインは、一人ヴォイジャーの中で生命体8472と対決する姿勢を見せるが、ジェインウェイの負傷により艦を任されたチャコティは、ジェインウェイの意思を無視して艦の安全を図ろうとする。
第3シーズンラストは生命体8472というボーグより圧倒的に強い生命体を登場させてきて、その戦いの行方がどうなるかをシーズンクリフハンガーに仕立てたものだが、本エピソードではその完結編となっている。ジェインウェイとチャコティの意見の相違や、本エピソードからレギュラー出演となるボーグのセブン・オブ・ナインの登場など見所は多い。しかし、ジェインウェイの意思の強さは何処から来るのか、ちょっと興味はある。シリーズ最初の頃とは大分変わっているのではないかと思うぐらいである。ヴォイジャーと生命体8472の戦闘シーンは迫力の一言。サラウンドも効果的で手に汗握るといった所がある。本エピソードの原題は「scorpion」というのだが、サソリの意味があり、敵を欺く旨の意味で使っているようである。これからボーグとの丁々発止が度々登場することになりそうで、楽しみである。
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