ディズニー、オーストラリアとニュージーランドでDVD、Blu-rayの販売を撤退

3年ほど前にディズニーが4K UHD Blu-rayのリリースが滞っていた時があり、その時に「ディズニーは4K UHD Blu-ray市場から撤退するのでは?」という憶測が流れたが、ディズニーは「4K UHD Blu-ray市場から撤退しない」という発表をした、という内容の記事を書いている。

しかし、それから3年が経過し、ディズニーはストリーミング配信サービスのディズニープラスを全世界的に展開し、その代わりにアジアやラテンアメリカの一部の国でのDVD、Blu-ray、4K UHD Blu-rayの販売撤退を行なってきた。それはディスクメディアの売れ行きが壊滅的に落ち込んでいて、その代わりにディズニープラスへの加入者が増えているからである。

そして、THE DIGITAL BITSや他のサイトからのレポートで、8月リリースの「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3」のディスクリリースを最後にオーストラリアとニュージーランドでのDVD、Blu-ray、4K UHD Blu-rayの販売から撤退すると伝えられている。もちろん、市場にはまだ在庫は残っているので、それらはそのまま売り切れるまでは小売店は売るのだが、新譜としてはもうリリースされることがない。

オーストラリアやニュージーランドということで、日本のマニアにはピンときていないかもしれないが、日本のDVD、Blu-ray、4K UHD Blu-rayの売れ行きも相当悪いのである。ただ、それでもまだオーストラリアやニュージーランドよりは利益が多少は出ているのと、ディスクメディアに対する執着心が強いのでかろうじてリリースしているに過ぎない。これはアメリカや欧州も同様で、他映画会社もディズニーの戦略を見つつもどうホームシアターへのアプローチをしようか検討している模様である。

だから、近い将来、ディスクメディアの終末が来て、ストリーミング配信だけの世界になる可能性は結構真実味を帯び始めている。家電メーカーも4K UHD Blu-ray Playerのニューモデルをリリースしなくなっているし、日本にハリウッドの映画会社がストリーミング配信を始めたら、ディスクメディアは終わると思う。

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