惑星を調査中のチャコティは軍に撃墜されてしまい、惑星に漂流する。その彼を救ったのはヴォリ人で、彼らは敵(ネメシス)と呼ぶクレイディー人と交戦中だった。クレイディー人は野蛮な種族で、最初は関わらないでいようとしたチャコティも次第にその実態が分かるにつれて、戦闘に加わるようになっていく。一方ヴォイジャー側もチャコティの消息を探していたが、ヴォイジャーに協力していたのはクレイディー人だった...。
チャコティが主役の話。極限の状態に置かれた彼の取った行動と、真実が明らかになるラストが結構面白い一編である。ヴォリ人もクレイディー人も互いに野獣と呼んでいるが、どちらが正当な種族なのかが明らかではない所が物語を面白くさせていると思う。物語的にはずっとヴォリ側から描いているから、チャコティの心情的にもヴォリ側に傾き、見ている視聴者もヴォリ側に感情移入させるようになっているが、じつは違うようだというのが物語の肝である。でもラストシーンのチャコティの戸惑いが物語の真相を隠してしまっているような気がする。
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