福井晴敏「ユニコーンの日(下)」機動戦士ガンダムUC 2

上巻での登場人物の設定を置いてから、この下巻では、ようやくプロローグが始まるといった感じである。物語としては、ネオジオンと連邦の「ラプラスの箱」をめぐっての争奪戦になっているのだが、コロニー内での戦いが詳細を極め、それが登場人物のキャラの膨らませに一役買っていると思う。その中で偶然からモビルスーツ・ユニコーンに乗ることになったバナージの心境は興味深い。ガンダムの系列をなすモビルスーツ・ユニコーンは「ラプラスの箱」につながる道を示すということで、段々謎が謎を呼ぶ展開になってきていると思う。最後に登場するのがネオジオンを統治するフル・フロンタル。彼の行動がまた今後のストーリーに影響を与えそうである。

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