スター・トレック ヴォイジャー 第132話「心に響く歌」

船の故障により動けなくなったコーマー人をヴォイジャーは救助する。ヴォイジャーのテクノロジーの進歩のなさに怒り狂っていたコーマー人だったが、ドクターが鼻歌交じりで診察しているのを聞いて驚く。コーマー人には音楽の概念がなかったのである。コーマー人の惑星に招待されたヴォイジャーは、ドクターのリサイタルを開き、喝采を浴びる。しかしドクターが調子に乗りすぎ、ついには船を離れ、コーマー人とともに生きていく選択までしてしまう。一方コーマー人は自身のテクノロジーにより、ドクターを上回る音楽再生ホログラムを作ってしまう。

めっきり人間臭い状況になっているドクターが、また調子に乗って自身を過信して失敗を犯すという、よくあるパターンであるが、それが音楽という状況は面白い。ドクターは確かに人間臭いプログラムだが、やはりそれでも人間ではないところに魅力があるのであり、音楽の知識と才能も、しょせんはプログラムでしかないという点は忘れられてはいけないだろう。コーマー人のテクノロジーもすごい。感情を抜きにして演算だけで音楽を語っているのだから。

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