スター・トレック エンタープライズ 第1,2話「夢への旅立ち」

2151年、地球にスリバン人に追われているクリンゴン人が逃げてきた。クリンゴン人は追っ手をかわすが、地球人の農家に誤射され、生死の境をさまようことになる。そのクリンゴン人の引き取りをめぐって、地球人とバルカン人は対立する。その中で地球人のアーチャー船長は、バルカン人の「地球人が深宇宙に進出するのには早い」にいう主張に反抗し、自らが艦長になるエンタープライズ号で、クリンゴン人を母星であるクロノスに届けようとする。その過程でバルカンも折れ、お目付役としてトゥポルを副官として派遣してきた。エンタープライズは宇宙を航行し始めるが、スリバン人がエンタープライズ号に潜入し、クリンゴン人を誘拐してしまう。アーチャーは、クリンゴン人を追跡するのだったが、クリンゴン人をスリバン人が誘拐した理由には、複雑な事情があった。

スター・トレックの第5シリーズにして、これまで舞台を24世紀にしていたのに対し、22世紀を舞台にした意欲作がこの「スター・トレック エンタープライズ」である。物語は最初からクリンゴン人の登場で、あっと言わせるが、その話の中に謎の人物による「時間冷戦」というテーマを盛り込み、謎をかき立てる様な作りになっている。これまでのスター・トレックが人類の成熟した姿を描いていたのに対し、この「エンタープライズ」では、まだまだ人間は未熟である、という設定で物語が進んでいる。また、人類とファースト・コンタクトをしたバルカン人も、このエピソードでは、人類を見下す様な態度で、不遜な雰囲気が充満していることが明らかになる。まだまだ物語は始まったばかりではあるが、人類がどのような成長を遂げていくのかが、見物である。

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