ソロシップのクルーたちは、協議の上、バッフ・クランに対して休戦協定を申し出ることにした。しかし、カララの言う手はずをとっても通信出来なかった。それを見ていたコスモは、独断で白い旗をソロシップに掲げる。しかし、バッフ・クランでは白い旗とは、休戦協定の意思表示ではなく、一族を皆殺しにするという意味だった。その情報を受けたダミドは、ソロシップに対して攻撃をしかける。コスモの独断に気付いたベスたちは、急遽白い旗を赤い旗に切り替えて、休戦の意志を示すが、ダミドの先攻や、カーシャの独断により、戦端は開かれたままだった。
物語のターニングポイントであると思われるこのエピソードは、地球人とバッフ・クランとの表現の違いを端的に表したものだと言える。地球人では白い旗は降伏を意味するが、バッフ・クランでは相手を皆殺しにするという逆の意味になっていることが明らかにされ、それが元でせっかく休戦のチャンスがありながら、2つの種族は泥沼の戦いに落ちていくことになる。休戦のチャンスと言えば、ニュートラルな立場にいるカララの存在が次第にソロシップの中で大きくなっていくが、それに反発するものも多いのが、地球人のまとまりのなさを示していると思う。また、シェリルやカーシャといった女性陣の気の強さが結構物語を深くしていっている様な気がする。男には負けないという意志が、結果的に戦いを拡大している様な感触を受ける。
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