伝説巨神イデオン 第39話「コスモスに君と」

あらすじ

カララが給仕をしている最中、突如イデの力が発現し、カララとジョリバを転送してしまう。転送先は、カララの父、ドバ総司令のいる船だった。これはイデの力が、ソロシップとバッフ・クランの和解をさせる最後のチャンスとして与えたものだった。しかし、ドバはカララがベスの子供を身ごもっていることを知り激昂、カララを殺そうとし、それをかばったジョリバが負傷する。カララとジョリバはその場から脱出をし船外に出ようとする。そこにカララの位置を特定したソロシップが突っ込み、カララとジョリバを救助する。そして、イデの力が最大限に発動し、すべてを無にしていった。

感想

もともともう少し先に最終回を予定していたものが、視聴率が悪いために打ち切りにあい、この39話が最後のエピソードになってしまったもの。最初からストーリーはちょっと飛ばし気味の展開であるが、一応39話のエピソードとしては、描かれている。カララがベスの子供を身ごもったことが今回明らかにされるが、数話前にその兆候を描いているので、意外ではない。そしてどう話をまとめるのかと思いきや、結構放り投げた感のあるエンディングである。真の最終回は劇場版の「発動編」で描かれることになるが、前話のギジェの戦死シーンと合わせ、今エピソードも「発動編」に組み込まれ、再度描かれることになる。
「伝説巨神イデオン」のTVシリーズをまとめて見たのは多分子供の時以来だと思うが、改めて見ていると、前半部があまり面白くない。バッフ・クランも重機動メカを出してこないし、ソロシップのメンバーも一致団結しているわけでもない。でも、そういうところが逆にリアル路線だと思わせる部分もある。重機動メカが出てきて、バッフ・クランのサムライが次々戦死していく中盤以降が話の筋としては面白いと思う。そして後半は、次第にソロシップが追い詰められていく展開で、少しずつだがソロシップのメンバーも死亡しつつあり、ドライな感触を受ける。で最終回が放り投げた感じで、なんだこれ、と思ってしまう展開である。「機動戦士ガンダム」の打切りのようにTVシリーズとしてはまとまっていないのが、残念感はあるが、結果劇場版で、その辺の放り投げた結末をきちんとまとめたのは、救いかなと思う。

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