レビューの詳細は、10 CLOVERFIELD LANE(Blu-ray)/10 クローバーフィールド・レーン/輸入盤DVDで観た映画のレビューを参照のこと。2008年に公開され、話題となった「クローバーフィールド/HAKAISHA」と世界観は共通ながら、全く別のサスペンス映画に仕上がっているのが、本作「10 クローバーフィールド・レーン」である。得体の知れない怪物が街を破壊しているという設定だけはこの2つの映画には共通しているが、「10 クローバーフィールド・レーン」は、その設定よりも基本、その怪物を恐れ、シェルターに避難しているハワードと、そのハワードに監禁されている(に等しい)ミシェルとの攻防にあると思う。監禁されているミシェルとしては、外に出たいと、いろいろ策を講じるわけであるが、その度にハワードに阻止され、外に出られない、というサスペンス色が強いストーリーになっている。最終的にはミシェルは外に出るわけだが、そこで、驚愕の展開が待っていて、唖然とする、というのも面白い。外に出るまでのミシェルとハワードの攻防、ハワードに助けてもらったエメットという男とミシェルの関係、またハワードの隠している秘密など、スリラーとしてはまずまずの出来ではないかと思う。ラストもなんか希望があるようでないような不思議な展開になっていて、印象に残る映画である。制作費が安いので、ほとんど密室の映画になっているのが、息苦しさを感じさせる要素になっていると思う。
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