スター・トレック:ディスカバリー 第11話「内なる狼」

あらすじ

平行宇宙でシェンジョウに乗り込んだバーナム達は、同じく平行宇宙にいるディファイアントの情報を集めようとしていたが、なかなかうまくいかなかった。その頃、ディスカバリーでは、意識のないスタメッツを回復させようと、ティリーが胞子をスタメッツに注入することを考え出す。一時はうまくいくかに見えたこの作戦だったが、スタメッツは一旦命が止まる。その頃、平行宇宙のテラン帝国の皇帝から、反乱軍の基地を襲撃するよう指示されたバーナムは、タイラーとともにその地点に転送で降りる。平行宇宙で地球人を相手にクリンゴンが他の異星人と同盟を結べるのなら、自分たちの宇宙でもクリンゴンと和平が結べるかもしれないという期待もあってのことだった。しかし、その会合の席で、タイラーが本性をむき出しにする。実はタイラーはクリンゴンのルレルに監禁されていた時、改造されていて、中身はヴォークだったのである。タイラーの行動により、バーナムにも危機が及ぶが、なんとか処理をすることで一旦は治る。そして、タイラーの処刑をするふりをして、ディスカバリーにディファイアントのデータを送り届ける。その時、テラン帝国の皇帝が現れ、バーナムを叱責した。皇帝はジョージャウ船長だった。

感想

今回も平行宇宙ものだったが、次第に物語がスター・トレックらしい和解の世界へと入っていくようで、興味深かった。それとともに、2つのストーリーが進行するが、1つのストーリーであるスタメッツの回復は、ティリーの案により成功するかに見えて失敗、かと思ったらやはり成功の模様という複雑な軌跡をたどっている。スタメッツはいいキャラなので、また活躍を期待したいところである。もう一つは、ここ数話、フラッシュバックのように映像が浮かび上がるタイラーの精神障害についてだが、ついにその真実が明らかにされる。クリンゴンのルレルによって人間のタイラーに改造されたヴォークがその本質だったというのは、ネット上で噂は流れていたとはいえ、ちょっと衝撃の展開である。そして、物語最後に登場するテラン帝国の皇帝がジョージャウ船長だったのも意外である。かつて「エンタープライズ」で平行宇宙のエピソードを放映した時には皇帝はホシがなったと思ったが、それに匹敵する衝撃度である。これでどうバーナムたちが脱出できるのか、期待に胸が膨らむ。

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