日本で2館目のIMAXレーザー/GTテクノロジーシアターを体感する

僕は映画館のスペックを気にするタイプである。2000年代には、70mmフィルムを水平に走らせるIMAXフイルム版の映画やドキュメンタリーを見に、今は無き東京新宿の高島屋のIMAXシアターや、今はIMAX DIGITALシアターに変わった品川プリンスホテルのIMAXシアターに行ったことが何回もある。しかし、2008年ごろに採算が合わないという理由から、急速にフィルム版IMAXシアターは姿を消し、それと引き換えにIMAX DIGITALシアターが台頭してくることになる。IMAX DIGITALシアターも通常の劇場に比べれば、スクリーンサイズは大きいものの、フィルム版IMAXシアターと比較するとその小ささにがっかりしたものである。フィルム版IMAXシアターは縦18m×横25m程度のサイズがあったのに、IMAX DIGITALだとそこまで大きくはなかったのである。そして、先に大阪のエキスポ・シティにIMAXレーザー/GTテクノロジー採用のラージ・フォーマットのIMAX DIGITALシアターがオープンし、映画ファンが大阪に遠征するのを指くわえて見ていたものである。今回、7月に池袋のグランドシネマサンシャインにIMAXレーザー/GTテクノロジーシアターがオープンして、実家に帰省した時に「チャンス」と思い、「ライオン・キング」を見に池袋まで遠征してきたのである。その画面サイズはフィルム版IMAXシアターとほぼ同じ縦18.9m×横25.8mのサイズであり、臨場感がようやくフィルム時代に追いついた感があった。アスペクト比は、1.43:1とフィルム版IMAXシアターと同じで、昔のブラウン管テレビのアクペクト比に近い。かなり縦長で、映像の中に入ったような感覚を覚える。「ライオン・キング」は3D映像だったが、3D効果よりも画面サイズの大きさによる没入感の方が、効果あったと思う。3D効果をあまり大きくは感じなかった。今後、クリストファー・ノーラン監督の「ダンケルク」の再上映など、IMAXレーザー/GTテクノロジーシアターの効果を最大限発揮する映画が上映されるようなので、首都圏の映画ファンは一度は通った方がいいと思う。

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