レビューの詳細は、Knives Out(4K UHD Blu-ray)/ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密/輸入盤DVDで観た映画のレビューを参照のこと。「スター・ウォーズ:最後のジェダイ」で批評家からは絶賛されながらも、スター・ウォーズ・ファンからは酷評の嵐を受けたライアン・ジョンソンが脚本と監督を担当し、ファンの酷評を絶賛にひっくりがえした作品が、この「ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密」である。オリジナル探偵ものの映画ではあるが、過去の名探偵が活躍する映画の影響は受けていて、それらを彷彿とさせる展開にニヤリとするところである。登場人物は皆有名俳優たちで固められ、誰もが殺人事件の容疑者たる要素があるため、誰が犯人なのか最後まで分からないところまで、過去の名探偵ものの映画を辿っているといえる。映画はデジタル撮影されているが、フィルムで撮影したようなグレインノイズを付け足しているため、フィルム調の色調をしていて、映画を見ている感覚がある。また、音響はDOLBY ATMOSなのだが、台詞中心の音響なのでサラウンド自体があまり効果を発揮しておらず、時々イマーシヴな空間が現れることもあるぐらいである。なので、画質、音質のリファレンスにはならない映画ではあるが、作品の出来としてはかなり良いので、映画ファンならば見て損のない映画である。
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