映画「ビリー・リンの永遠の一日」(Apple TV 4K/iTunes Movies/4K UHD)

 レビューの詳細は、ビリー・リンの永遠の一日(4K UHD/iTunes Movies)/Apple TVで観た映画のレビューを参照のこと。台湾出身で、2度のアカデミー賞受賞を果たしているアン・リー監督が生み出した一応戦争物の映画が、この「ビリー・リンの永遠の一日」である。残念なことに製作費を4千万ドルもかけていながら、北米の興行収入はわずか1.7百万ドルしか稼げず、批評家、観客の評価もかなり低い映画である。日本では劇場公開を予定していたが、結局未公開になってしまっている作品でもある。戦争物ではあるが、イラク戦争で英雄視されたビリー・リンがアメリカ国内で凱旋ツアーをする中で、違和感を感じる、というのが物語の基本。イラク戦争の戦闘シーンは、ビリー・リンのPSTDの中でのフラッシュバックでしか描かれないので、戦争物を期待すると当てが外れる。ビリー・リンの心の葛藤を見るのがこの映画には必要なことであると思う。劇場公開時には120fpsのハイフレームレートで公開され、4K UHD Blu-rayでは60fpsでの収録をしているようだが、今回iTunes Moviesで購入した本作は、24fpsでの収録になっている模様。映像はネイティヴ4KでDOLBY VISIONなので、高解像度であり、多彩な色彩が映像を彩っていて、そこは魅力を感じる。また、音響はDOLBY ATMOS収録ではあるが、効果のないシーンもあり、必聴とは言い切れないのが残念である。

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