スター・トレック:ディスカバリー シーズン4 第9話「ルビコン川」(YouTube)

あらすじ

重力異常の制御装置を破壊できる装置を開発したタルカは、その起爆装置であるアイソリニウムをブックが手に入れたことで、装置の完成に漕ぎ着けていた。しかし、アイソリニウムには追跡装置がバーナムによって仕掛けられていたので、ブックとタルカがどこにいるかは連邦も把握していた。彼らを止めるにはディスカバリー以外にはいなかったので、連邦の提督はディスカバリーに行動を命じるが、バーナムもサルーもブックと親しい関係にあったので、保険としてディスカバリーで一緒に仕事をしていたナーンをディスカバリーに送り込む。ナーンはいざという時にブックとタルカを始末し、起爆装置の動作を止める役割を担っていた。ディスカバリーは、ブックの船を見つけ、遮蔽したシャトルでブックの船に乗り込み、ブックとタルカを制圧しようと計画していたが、タルカが侵入者を破壊するデバイスをブックの船に密かに設置していたために、シャトルでブックとタルカを制圧しようと行動していたサルーやカルバー医師たちは生命の危機にさらされる。ブックがその異常を察知し、サルーたちを助けたが、ブックとタルカの考えの違いが明確化してくる。バーナムはブックが重力異常の制御装置に近づくと考え、ディスカバリーをブックの船と制御装置の間に配置し、制御装置の破壊を阻止しようとする。二隻の船は交互にジャンプし、絶えず制御装置に接近しようとするが、バーナムがシャトルでブックの船に向かい、ブックを説得したことで、事態は解決したかに思われた。しかし、タルカは起爆装置を勝手に制御装置に転送してしまい、制御装置は破壊される。ディスカバリーはその影響から逃れるが、事態は悪化していった。

感想

今回の話は、タルカがキーポイントの話になっていると思う。重力異常の制御装置を破壊したがっていたのはタルカであり、ブックも自分の故郷を破壊され、親族を失ったことからタルカには同意していたが、その実はバーナムの意見にも一寸心揺れるところがあったと思う。そのバーナムとブックの二人の関係がもう一回繋ぎ止められるのがこのエピソードだと思う。それをぶち壊してしまったのがタルカであると言える。まさか、タルカが重力異常の制御装置を破壊するために起爆装置を転送してしまうとは、予想外の展開であり、その後がどうなるのかが、全く読めない状況になってしまった。そして、このエピソードのラストは、さらに予想外の展開である。重力異常を作ったのは銀河系外の生命体であるだろうと登場人物たちは予測していたが、それが明確になってきたのがラストであると言える。この先、どういう展開が繰り広げられるのかが、さらに面白くなってくるところである。

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