映画「ミッドサマー」(Apple TV 4K/Netflix/HD)

 レビューの詳細は、ミッドサマー(HD/Netflix)/Apple TVで観た映画のレビューを参照のこと。ネット上では結構話題になっていたこの「ミッドサマー」、僕も関心を寄せてはいたが、輸入盤4K UHD Blu-rayは配給会社のA24のサイトでしか買うことができず、日本盤ディスクを買う気もなく、iTunes Moviesでの配信もHD止まりだったので買う気にならず、見られずにいたのだが、HD画質ながらNetflixでこの9月9日から配信開始になったので、ようやく鑑賞するタイミングを得た。ホラー映画なのだが、よくある殺人鬼が主人公に襲いかかる類のホラーではなく、アメリカ人主人公がスウェーデンの秘境に住むコミューンの90年に一度開かれる夏至祭(スウェーデン語でミッドサマー)に参加し、その文化の違いから違和感や恐怖感を感じるホラーという個性的な話になっている。夏至祭はスウェーデンでは白夜になってしまうので、絶えず昼間の明るさで夏至祭が進んでいき、観客もその文化の違いによる違和感や恐怖感を共有できるようになっている。結構話は長く、9月16日には、3時間近い上映時間のディレクターズ・カット版も配信開始される。長い映画ではあるが、コミューンの夏至祭の展開は結構興味深く見ることができる。映像はHD止まりではあるが、解像度に不満は少ない。2Kでもそれなりに高精細な映像を提供しているし、SDRながら色彩も豊かである。音響はDOLBY DIGITAL 5.1chであるが、コミューンの人たちの歌声や感性が自分の背後や、右後ろ、左後ろ、前方などに場面によってかなりアグレッシヴにセッティングされているので、サラウンド効果は抜群である。重低音もかなり強烈に響く。この映画は見たことがない人は必見の映画だと思う。