映画「遊星からの物体X」(Apple TV 4K/iTunes Movies/4K UHD)

 レビューの詳細は、遊星からの物体X(4K UHD/iTunes Movies)/Apple TVで観た映画のレビューを参照のこと。鬼才、ジョン・カーペンターがSF映画の古典である「遊星よりの物体X」をリメイクした作品が、この「遊星からの物体X」である。南極基地で、何万年も前に墜落したエイリアンの船が発掘され、エイリアンが冷凍冬眠から目覚めたことから、アメリカの南極基地の隊員がエイリアンに襲われ、危機に陥るというストーリーである。過去に一度テレビ放送で見た記憶が微かに残っていたのだが、内容はほとんど忘れていたので、新鮮な気持ちで見ることができた。ホラーではあるが、エイリアンの登場シーンはあまり多くはないので、ホラーというよりお互いに疑心暗鬼になる隊員たちのミステリーが主軸になっている映画だと言っても良いだろう。エイリアンの造型も不気味で、その恐怖感を煽る演出は見事なものであると言わざるを得ない。クライマックスからラストに続くバッドエンド的展開は、映画のラストのその後を示唆している様で、興味深い。映像は4K/HDR10で収録されていて、オリジナルのマスターが35mmフィルムであることから、4Kの解像度の深さがよく表れていると言える。また、HDR10によるHDRは南極の白銀の世界や、基地の薄暗さなどで威力を発揮し、高コントラストな色彩を提供している。音響はDOLBY DIGITAL 5.1chで収録されていて、サラウンド効果は結構あるのだが、音がナローバンドなので、リアリティに欠けるきらいはある。

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