映画「フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊」(Apple TV 4K/Disney+/HD)

 レビューの詳細は、フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(HD/Disney+)/Apple TVで観た映画のレビューを参照のこと。ウェス・アンダーソンの映画は輸入盤Blu-rayでいくつか所有しているが、実は一つも見ていない。他の映画の方に興味があったからだが、たまたまDisney+の新作配信の中に、「フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊」が入っていることを知り、好奇心から今日視聴したわけだが、映像の魅力と、映像の中にストーリー詰め込み過ぎの内容に、頭がくらくらする思いである。話は、フランスの有名雑誌「フレンチ・ディスパッチ」の編集長アーサーが突然死去し、その遺言の中に「フレンチ・ディスパッチ」を廃刊にするよう書いてあったことから、現在発刊されている号が最終号となって、その最終号の記事の内容を映像化したのが、この映画ということになる。その記事の内容が奇妙な話ばかりで、ユーモラスに綴られていて、面白い。また、画面サイズが基本1.33:1のスタンダードサイズで、時折1.66:1、1.85:1、2.39:1に切り替わるというのも、ユニークである。そして、記事の内容の映像化は基本モノクロで描かれるのも、印象深いところである。マスターデータは4Kで保管されているが、Disney+で配信されているのは2KのHD画質のみなので、高精細というわけでもないが、HD画質は維持していて、不満は少ない。音響はDOLBY DIGITAL 5.1chで収録されていて、そのサラウンド感は見事なものがある。情報量の多い映画なので、見ていると頭が混乱してくるが、見ていて面白い映画であることには違いない。

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