レビューの詳細は、ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還(4K UHD/iTunes Movies)Apple TVで観た映画のレビューを参照のこと。今回、輸入盤DVDで鑑賞して以来の4K UHDのデジタル配信で三部作を鑑賞したのだが、第一作の「ロード・オブ・ザ・リング」、第二作の「ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔」と続いて視聴すると、今回視聴した「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」が201分ととても長い映画であるのにもかかわらず、全く飽きさせることなく、一気に視聴できたことは、やはり日本語字幕付きの映画で理解度が高まっている証拠ではないかと思う。4K UHDでの映像の提供は、映画館で映画を見ているかのような錯覚を視聴者に与え、また、ファンタジー映画ならではのキャラクター名や地名等の英語字幕鑑賞時の難しさも、今回の日本語字幕でほぼ解消されているので、物語に没入できる環境にあったと言え、大変面白い作品であることを改めて実感した次第である。物語は魔力を持った指輪をモルドールの滅びの山に投げ込んで消滅させようとするフロド、サム、ゴラムの旅と、ローハンを守ったものの、今度はゴンドールを攻略しようとするサウロンの配下の兵に対して、アラゴルン、レゴラス、ギムリ、ガンダルフたちが対峙するという二つのストーリーが交錯するという展開になっている。4K/DOLBY VISION/DOLBY ATMOSで提供される映画は、映像が緻密な描写や綺麗な色彩、暗いシーンでも僅かな光が描き出される明暗さが魅力的で、またDOLBY ATMOSリミックスによる三次元サラウンドの効果は、映画の中に没入した感覚を与える素晴らしい出来になっている。映画の内容自体も出来がよく、アカデミー賞で11部門ノミネートで、かつそのノミネートされた賞全部で受賞するという快挙を成し遂げたのは、納得できる話ではある。いい映画を見たなというのが個人的な感想で、4K UHDのプレゼンテーションを人にも勧めたいという気持ちでいっぱいである。
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