ディズニー、アメリカとカナダでのDVD、Blu-rayの生産をソニーに委託

昨年の8月、「ディズニー、オーストラリアとニュージーランドでDVD、Blu-rayの販売を撤退」という記事を書いた。ディズニーは物理メディアの売れ行きが全世界的に落ち込んでいる中、オーストラリアとニュージーランドでの販売を停止したのであるが、THE DIGITAL BITSの先週の火曜のレポートによると、アメリカおよびカナダ市場で、ディスクの製造と物流をソニーに委託する、ということになったそうである。

物理メディアのマスターを作るまではディズニーは従来通りディズニーで行うのだが、物理メディア、つまりDVD、Blu-ray、4K UHD Blu-rayの生産と小売店への物流をソニーに委託し、ソニーの販路を使って物理ディスクの販売を行う、というものである。

実はアメリカおよびカナダで物理メディアの生産および物流の統廃合を行うのは、ディズニーが最初ではない。各映画会社は物理メディアの売り上げの低迷からコスト削減のためにさまざまな施策を取っていて、現時点ではユニバーサルとワーナーが共同で生産工場と物流を管理して、独自の販路を持たなくなっているのである。

ホームシアターの世界では配信が急成長していて、物理メディアの販売額は年々20%の割合で減少しているのだが、映画の本場アメリカ、カナダでもディズニーが物理メディアの生産を他社に委託、ということになると、物理メディアの更なる規模の縮小は避けられないものと思う。

それとともに、ディズニーは「ディズニー・ムービー・クラブ」という限定の物理メディアを販売していた会員制ショップを廃止するとのことなので、いよいよ物理メディアの終焉が近づいているように思える。

ただ、配信が安泰かというとそうでもなくて、どの映画会社も配信に力を入れすぎで投資し続けた結果、儲けが全く出ていない状況である。ワーナーが最近になって配信を行っている会社で初めて黒字を計上した、というニュースが流れるぐらいなので、他の映画会社はどこも赤字状態で、配信が垂れ流す赤字を打ち消すために苦戦している様子が窺える。

今回のディズニーの物理メディアのソニーへの生産委託がどう市場に影響を与えていくのか、先行きは明るくないが、物理メディアを買ってきたものとしては、状況を注視していきたい。

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