映画「ビースト(2022)」(Apple TV 4K/iTunes Movies/4K UHD)

レビューの詳細は、ビースト(2022)(4K UHD/iTunes Movies)|Apple TVで観た映画のレビューを参照のこと。映画の新作情報で多少気になっていたこの「ビースト(2022)」だが、先日たまたまAppleのiTunes Moviesでバーゲンセールをしていたので購入して、視聴した次第である。

話は、妻に先立たれたネイトという医者と娘二人が妻の故郷であるアフリカに来て、自然を観光していくのだが、密猟者によって仲間を殺されたライオンが人間に対して牙を剥き、ネイトたちに襲いかかるというパニックサスペンス映画である。

基本はネイトたちに襲いかかるライオンをどう退治するかというサスペンスなのだが、そのほかに物語としては壊れかけているネイトと二人の娘の親子の愛情関係をライオンの襲撃の中、どう回復していくかという肉親愛を描いた物語としても描かれている。さらに言えば、アフリカでネイトたちを待っていたマーティンという友人との友情関係と彼がネイトたち家族をライオンの襲撃から守るという展開にネイトとマーティンの友情の深さが見られるところはある。

そして、そもそもの発端であるライオンを殺していた密猟者という自然に逆らうものたちの存在と、その密猟者の末路についても一定の異議申し立てをしているところはあると思う。密猟者たちは、次々にライオンの牙にかかって死に追いやられるのだが、彼らのしたことを見れば、それは当然の報いであると思わざるを得ない。

映像は4K/DOLBY VISIONで収録されている。DIが4Kなのでネイティヴ4Kでの配信になっているが、4K映像にしては解像度が少し物足りないかなと思うところもある。色調もアフリカの大自然を意識しているのか、赤のトーンが優勢的で、鮮やかさは少ない。ただ、朝焼けのシーンでのDOLBY VISION効果は素晴らしいとは思う。

音響はDOLBY ATMOSで収録されていて、アフリカの大自然の環境音が三次元に広がる効果を発揮している。また、ライオンの襲撃シーンでは頭上を含む四方八方からのライオンの襲撃が音響で再現され。臨場感抜群である。

映画としての評判はそんなに高くはないのだが、上映時間は短いので、気軽に見ることのできる映画にはなっているとは思う。

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