NHK、「クローズアップ現代」でジャニーズ性加害のマスコミ対応に言及したが、まだまだ甘い印象

今、NHKの報道番組「クローズアップ現代」で、先週のジャニーズ事務所のジャニー喜多川の性加害認定会見を受けて、マスコミの罪についての特集番組が放送された。先週の会見以降、この事件にはかなり気になっていたので、当然の如く番組は視聴した。

内容的には、冒頭で事件のあらましを伝えてから、週刊文春がジャニーズ事務所と裁判で争っていた時期の2004年付近に民放やNHKで番組を制作していた元社員の方のインタビューを流し、その後、NHKの社員の方々のアンケートに対する回答紹介、最後に弁護士の方の番組に対する見解、という内容だった。

30分弱という短い時間の中でNHKの体質について伝え切れるのかなと思っていたが、案の定時間的に足りない印象を受けた。30分弱という時間制約の中では頑張った方だが、褒めているわけではない。不満点はたくさんある。でも、その不満点は実は最後に登場した弁護士の方がある程度は指摘してしまっていたので、番組自体の不完全さが誰が見てもはっきりしているのは分かる構成にはなっていたとは思う。

NHKも民放もそうだが、おそらく今でも一部関係者は、「自分の仕事とは関係ない」と思っていると思う。NHKは若干ニュアンスの違う声明は出しているが、民放は一律に「ジャニーズ事務所に所属するタレント自体に罪はない」という免罪符を打って、ジャニーズ事務所のタレントを使い続けているが(NHKも使い続けている)、そもそも犯罪を置かした事務所のタレントを起用することは、そのギャラを犯罪を犯した事務所に振り込むことであり、事務所を肯定しているのと同じ、という判断ができないらしい。

一部企業は国際的な営業をしている関係で、海外からの非難を恐れて早々にジャニーズ事務所のタレント起用をやめる、という判断を下しているが、現代の子どもの人権を尊重するという姿勢を正とするならば当然のことだと思うし、それは当然マスコミにも当てはまると思う。その辺の理解ができていないのだと思う。番組の最後で弁護士のマスコミに対する要望が、実は曖昧っぽい声明だったのと、それに対する番組キャスターの桑子真帆の質問も、「自分たちが何をすべきなのか、理解できていない」という象徴のシーンだったように思う。

昨晩のラグビー・ワールドカップの中継でジャニーズ事務所のタレントが出演していたというのも、NHKも対応がまだまだわかっていない証左だと思っている。今日、性加害問題当事者の会が、日本弁護士連合会に人権救済の申し立てをしたという話も聞いているが、この問題が片付くにはもっと相当の努力がマスコミには必要に思えるし、そのためには、一視聴者としては色々クレームできる部分についてはしていきたいと思っている。

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