あらすじ
創始者の作り出したポータルに飛び込んでモルを追って、バーナムもポータルに飛び込んだ。バーナムたちを保護しようとディスカバリーはポータルの確保を急ぐが、ブリーンの襲撃により、困難を極めた。
ポータルに飛び込んだバーナムは、近未来的な構造物の中にいた。そこにはたくさんの窓があり、窓から飛び込むと、さまざまな気象条件の地表に降り立つことができる。バーナムはポータルに先に吸い込まれたブリーン兵を退治し、モルとも再会するが、モルはバーナムを信用していなかった。
ポータルを確保すべく、ディスカバリーは動いていたが、ブリーンの攻撃によりポータルの確保は難しくなっていた。そのため、ブックとカルバーはシャトルでポータルのそばに行き、ポータルをトラクタービームで確保しようとする。しかし、ブラックホールの影響でポータルの確保が困難な状況だった。その時、カルバーはジナールが憑依した時の知識から、ポータルをトラクタービームで捕捉する時の周波数を思いつき、ブックに指示する。そして、その周波数でポータルを確保することに成功する。
ブリーンのタハル団長もブラックホールに向けて進軍していたが、サルーとナーンがシャトルで彼らを追いかけ、交渉により、一旦はタハル団長の進軍を食い止める。しかし、いざという時のためにタハル団長の動きはチェックしていた。
ポータルの中で、バーナムとモルは、創始者の作り出したデバイスを発見する。しかし、モルがバーナムの静止を聞かずにデバイスに触ってしまい、事態は深刻化する。バーナムは最後のキーワードから正しいデバイスの扱い方を考え出し、そして創始者に出会う。それは、予想だにしない出来事だった。
感想
長らく続いた「スター・トレック:ディスカバリー」の最終シーズン、5の最終回は、まさに大団円で物語を終えることになった。創始者の生み出したとされる生命の起源についての話も、バーナムたちが扱うには大きすぎるので、最後は謎のままにしておくという展開も驚いたが、創始者の話の後も、大団円につながるエピソードが多く語られるので、これでディスカバリーのエピソードが完結か、と感慨を深くさせるものがあった。
物語終盤でコヴィッチの真の正体が明らかになるが、そのシーンで過去のスター・トレック・シリーズに言及するカメラワークや、コヴィッチの真の名前が明らかにされるにつれ、シーズン5全体に言えることだが、過去のスター・トレックとのリンケージが強く打ち出されたエピソードだな、という思いを強くしている。
23世紀から始まったディスカバリーの話は、32世紀の話のまま終わりを迎えることになるが、32世紀の世界でのバーナムやその他ディスカバリーのクルーのその後を描いているところは、しんみりとさせるし、ラストの展開は実は「ショート・トレック」の1エピソードと繋がりがあるという点で、ちゃんと伏線回収を図っている部分であり、納得できるものがある。
日本では、シーズン1-3まではNetflixで配信されていたものの、シーズン4では配信の行方が見えなくなり、GooglePlayやYouTubeでの有料購入という形式での視聴を経て、最終シーズンではParamount+の日本での正式サービス開始を受けてまた、アメリカと同時期に見られるようになったということで、結構波乱に満ちた配信だったと思うが、無事完結して、安堵の途についている。まだ、日本未放映の「スター・トレック:ローワー・デッキ:シーズン4」がいつ配信されるかは気になるが、昨年末のParamount+サービス開始から「スター・トレック:ストレンジ・ニュー・ワールド」シーズン1,2の配信開始と含め、ようやく一旦切りのいいところに来た感じがして、ほっとしている。
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