レビューの詳細は、ウルフズ(4K UHD/Apple TV+)|Apple TVで観た映画のレビューを参照のこと。
昨日、Panasonicの4K液晶テレビ、TH-55LX950のDOLBY VISION IQで画像が乱れる問題について一応の解決はしたのだが、せっかくなので設定を変えたDOLBY VISION ダークで何か映画を見て、問題がないか確認をとりたかった。そのため、Apple TV 4Kで配信されているDOLBY VISIONの映画を見る必要があるなと思って、カタログを見ていたら、代金は払っているのに普段見ることはないApple TV+で配信されている「ウルフズ」のことを思い出した。Apple TV+ならば、まずDOLBY VISION+ATMOSの仕様で映画は配信しているのと、この「ウルフズ」は当初劇場公開の予定があったのだが、直前になってAppleの意向で劇場公開を取りやめ、Apple TV+の配信オンリーでの公開に変わった、というニュースは見ていて、多少気になる作品だったからである。DOLBY VISIONの動作チェックと、見ていない気になる作品を見たいという欲求により、今日はこの作品を鑑賞した。
作品内容は、ハリウッド・スターであるジョージ・クルーニーとブラッド・ピットが共演するという夢のような作品であるが、話は結構ミステリーなので、その謎解きが最後に明かされるまで焦ったい部分も感じられた。また、クルーニーとピットが演じるフィクサーには最後まで名前がないというのも、焦ったく感じた部分ではある。キャラクターに感情移入するのではなく、スターであるクルーニーとピットに感情移入してしまうからである。
作品はミステリーではあるが、クライマックスはアクションシーンでスカッとさせるし、実は物語の鍵を握る若い男性を交えてクルーニーとピットとの3人漫才的コメディシーンも多いので、外した笑いも取っている。その辺のバランスはあまりいいとは言えないので、作品の出来としてはそこそこか若干低めになってしまう嫌いがある。
映像と音響はApple TV+なので素晴らしい4K/DOLBY VISIONの高精細、闇のシーンの描き分けを果たしているのと、DOLBY ATMOSの臨場感の素晴らしさは特筆すべき点であると言える。
映画が劇場公開されなかったのは、劇場公開しても利益が出ないと判断されたみたいだが、確かにホームシアターで見た感じてもそんなに高い評価を上げられる作品ではないし、劇場公開で利益を出すのは難しかったかも、とは思う。でも、こういう映画が劇場公開できないところに、今の映画興行の問題は潜んでいると思う。
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