デアデビル:ボーン・アゲイン シーズン1第5話「マスクの力」(Disney+)

あらすじ

マードックは銀行に弁護士事務所拡大のための融資を受けに行く。マードックの相手をしたのはユスフという男だったが、マードックの弁護士事務所は低所得の人を弁護していたため、借金が多く、融資を断られる。

マードックは銀行を後にし、街を歩いていたが、銀行に異変が起きたことを察知し、弁護士事務所に「警察に連絡するよう」指示をかけて、自らも銀行に舞い戻る。

銀行にはジェームズをはじめとする銀行強盗が押し入っていて、人質をとっていた。ジェームズらは、ルカの指示により、銀行の金庫の中にある、ある物を手に入れようとしていた。金庫を開けるには支店長がロックを外す必要があったが、支店長は不在だった。

マードックは素知らぬふりをして銀行に入店し、自ら銀行強盗の人質になる。そして、自分の耳で状況を判断していく。マードックが弁護士事務所に連絡を入れたため、銀行を警察が包囲し、キム刑事が銀行強盗との交渉にあたる。

銀行強盗のジェームズは逃走用の車の手配を指示する。キム刑事はそれを了承するが、その手配の代わりに人質の一部の解放を要求する。ジェームズは2人の人質の解放をすることにして、一人はマードック、もう一人は女性を解放しようとした。しかし、女性は新婚だったので夫と別れるのを嫌がった。それを聞いたマードックは「自分を解放しないで、彼女の夫を解放してほしい」と要求し、女性と夫が解放され、マードックは人質のままになった。

マードックは「トイレに行きたい」と申し出て、銀行強盗の一人と共にトイレに行くふりをして、銀行強盗の一人を始末する。そして、銀行の金庫に銀行強盗と共にいて、実は金庫を開けられないユスフを助けるためにマードックは金庫に行き、銀行強盗をまた始末する。

金庫の中には現金はなく、顧客から預かった貸金庫があるだけだった。ユスフとマードックは銀行強盗が貸金庫の何かを狙っていると考え、銀行強盗が持っていた貸金庫の鍵を元に銀行強盗が狙っている品物を探り当てる。

そして、マードックはジェームズに彼らが狙っていた宝石を提示する。そのタイミングで警察が突入するが、ジェームズはその隙に逃走しようとする。マードックはジェームズを追いかけ、叩きのめす。

感想

今回の話は、本筋の話ではないようなところはあるが、実はフィスクが市長になった後の犯罪組織の対立を受けて、犯罪組織の一つのリーダーであるルカの指示を受けての銀行強盗を行うジェームズと、それを察知したマードックの知能戦とでもいうべき戦いがメインの話になっている。

マードックの戦闘能力は今回のエピソードで遺憾なく発揮され、人知れぬところで銀行強盗を叩きのめす。デアデビルとしてではないが、正義のために戦う姿が印象的である。そして、デアデビルとして悪と戦った経験が生きているのだろうが、どんな時でも沈着冷静な姿に信頼がおけるキャラとして確立している。

今回の銀行強盗は金目的ではなく、何者かの持っているダイアモンドが狙いで、それは犯罪組織の抗争に関係しているようだというのは、丁寧に描かれている。銀行強盗だけでなく、どうも人質の中にも犯罪組織の一員がいるようだというのは、舞台になっているニューヨークの治安の悪さを暗示している。

マードックの弁護士事務所の融資の話をしているユスフという中年男性は、「Ms.マーベル」ことカマラ・カーンのお父さんだった。これは結構内輪ネタだと思うし、あまり人気のない「Ms.マーベル」の設定をうまく活かした展開だと思う。ラストでカマラ・カーンの家にマードックが招待されるという話は、面白いと思った。

ドラマという設定ではあるが、毎エピソードごとに興味深い展開を繰り広げる「デアデビル:ボーン・アゲイン」はこの先も楽しみである。

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