ロンドン旅行計画の原点である佐野元春の「約束の橋」MVを久々に見る

今年の初めから、「今年のゴールデンウィークにはロンドンへ旅行に行く。長年の夢だった」といった趣旨の話を断続的に書いている。

では、なぜロンドンなのか。それは、僕が熱狂的にファンを続けている佐野元春が関係しているからだ。佐野元春は1989年にアルバム『ナポレオンフィッシュと泳ぐ日』をリリースしている。このアルバムの収録曲13曲のうち、11曲はロンドンで録音されており、当時のブリティッシュ・パブロックのミュージシャンがレコーディングに参加している。

今から23年前、同じく佐野元春の足跡をたどってアメリカ・ニューヨークを訪れたことがある。ニューヨークは、佐野元春の1984年のアルバム『VISITORS』が制作された場所であり、このアルバムの革新性に衝撃を受けてファンになることを決めた、思い入れ深い作品だった。そのため、「一度ニューヨークへ行き、アルバム『VISITORS』が生まれた時代の空気を感じてみたい」と思い、旅行を決行した。当時は会社の連続勤続記念として10日間の休暇を、有給とは別に取得できたため、ニューヨークだけでなくアメリカ東海岸を縦断した。

次の連続勤続記念の時には「ヨーロッパ周遊だな」と考えていたのだが、その時は休みが5日間に短縮されてしまい、ヨーロッパ周遊は断念。代わりに台湾へ行った記憶がある。

さらに、その次の連続勤続記念では休みが10日間に戻っていたものの、なんとコロナ禍の真っ只中。ヨーロッパ周遊どころか海外旅行自体が不可能だった。結局、その時の10日間の休みは、日本国内の広島と呉への旅行でお茶を濁すことになった。

コロナ禍が明け、海外旅行は金銭的な問題を除けば以前のように可能になっている。ヨーロッパ周遊は諦めたが、佐野元春が『ナポレオンフィッシュと泳ぐ日』を録音したロンドンのスタジオを訪れたいという思いがあり、これが今回のロンドン旅行計画の発端となった。ロンドンだけならばゴールデンウィークやお盆休みを利用すれば行ける。日本経済の低迷と円安の影響で旅行費用は高騰しているが、50代の今、行けるうちに行かないと次のチャンスがどんどん減ってしまうのは明らかだった。当初は昨年に計画していたが、親の問題があり実現できず、今年に持ち越した。

今は『地球の歩き方』を読みながら、ロンドンの観光名所の名称や位置関係を頭に入れ始めている。そんな中、ふと佐野元春の代表曲『約束の橋』のMVがロンドン各所で撮影されていたことを思い出した。そこで、久しぶりにレーザーディスクとDVDで『約束の橋』のMVを鑑賞した。

『約束の橋』のMVを見るのは本当に久しぶりだった。もともとこの楽曲はそれほど好きではなかったのだが、改めてMVを観ると、意外な場所で撮影されていることに気づいた。『地球の歩き方』と照らし合わせてみると、佐野元春がレコーディングで使ったスタジオのあるビルの屋上や、橋のたもとを中心にさまざまなカットが使われているようだ。まだ現地に行っていないので確証はないが、「このあたりで撮影したのかもしれない」と推測できるようになってきた。

佐野元春が『ナポレオンフィッシュと泳ぐ日』の録音で使用したスタジオの名前や場所は、ChatGPTや『地球の歩き方』、AppleやGoogleのマップでおおよそ特定できてきた。『約束の橋』に登場する橋のたもとも、もう少し調べて、現地ではぜひ訪れたいと考えている。当然、その場ではiPhoneで『ナポレオンフィッシュと泳ぐ日』を再生し、気分を盛り上げるつもりだ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました