レビューの詳細は、TWILIGHT OF THE WARRIORS WALLED IN(4K UHD Blu-ray)|トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦|輸入盤DVDで観た映画のレビューを参照のこと。
この映画が日本で劇場公開され、スマッシュヒットしているというのは知っていた。ただ、劇場で見たいかと言われると、日本語吹き替え音声で上映されていたこともあり、その気にはなれなかった。評判はいいので、アメリカ盤4K UHD Blu-rayはリリースされているのかを確認したところ、実は2024年にはリリースされていたのを知った。香港映画だったので、輸入盤Blu-rayの新譜発売情報チェックから漏れていたようである。
それで、アメリカ盤4K UHD Blu-rayをAmazon.comで注文し、先日届いた。
今日、なんの映画を見ようか考えた時に、ふとこの映画を見てみるかと思い立ち、見た。広東語音声に英語字幕という結構難解な状態での視聴だったので、物語の理解に不安も残ったが、見ているうちにだんだん登場人物の背景や設定がわかってきて、面白い、と思うようになった。
この映画は今は無き、九龍城砦という中国の難民が住み着いた要塞のような住まいを映画という記録媒体に記憶を残す試みを行なっているのが、大きなポイントだと思う。2015年だったか2017年だったか、香港に旅行に行った時、九龍城砦の跡地の公園を見に行ったことがある。公園なのでスラム街のイメージはなく、綺麗な場所で静かだなと思った記憶があるが、公園の一角に九龍城砦の模型が展示されていて、過去の歴史を記憶に留める作業が行われていたという意識はあった。
また、最近では大して話題にもならなかった香港映画が、お得意のカンフーアクションという形で再び日本で話題になったというのも、印象的である。レビューでも書いたが、サモ・ハン・キンポーがゲスト出演していることからも、そのインパクト度は高いと思う。
アメリカ盤の4K UHD Blu-rayはDOLBY ATMOSとdts:Xの広東語と、dts-HD MA 5.1chの英語が入っている。映像特典は何もないのであるが、dts-HD MA 5.1chの英語吹き替え音声が入っているのが特典らしい。僕はDOLBY ATMOSの広東語で視聴したのだが、後追いでリリースしたものの普及しなかったdts:Xのサウンドトラックも入っているのは、面白い仕様だと思う。DOLBY ATMOSのサウンドトラックはやりすぎ感のある音の配置をしているが、そのせいでDOLBY ATMOSのデモディスクとしてはわかりやすい音の鳴り方をしているように思う。
日本盤もリリースされるようだが、仕様がどうなるのかは知らない。ただ、見て損はない作品の一つであるとは言えるだろう。
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