レビューの詳細は、MAMA(Blu-ray)|MAMA|輸入盤DVDで観た映画のレビューを参照のこと。
この映画は2013年公開の映画である。僕は輸入盤Blu-rayを多数コレクションしているので、見ていない作品が山のようにある。この作品も買ったはいいが見ていなかった。見ようと思ったのは、昨日、Stereo Sound社のwebページ内の映画番長という輸入盤Blu-rayの発売情報を発信しているページで、この「MAMA」の4K UHD Blu-rayが発売されるという情報を見てからである。この映画のタイトルには記憶があった。見た記憶はないが、輸入盤Blu-rayは買った記憶があった。それでBlu-rayのラックをチェックしていたところ、「MAMA」の輸入版Blu-rayは見つかった。
4K UHD Blu-rayの発売にも関心はいったが、記事を読んでいると劇場上映時のデジタルマスターは2Kであることと、劇場上映時には一部劇場でDOLBY ATMOSで上映されたという情報はあったものの、4K UHD Blu-rayもdts-HD MA 5.1chでの収録の可能性が高い、という情報を得たので、4K UHD Blu-rayを買い足すよりは、見ていないBlu-rayで作品を見てしまったほうがいいだろうと判断し、今日見た次第である。
内容はスリラーであるが、ホラー映画的恐怖と、実は母の子供を想う愛情をテーマにした複雑な内容の作品であることがわかって、意外と面白い作品だと思った。主人公のアナベルが最初は未婚女性として子供は欲しくない、的描かれ方をしていたのであるが、次第に幽霊である”MAMA”の魔の手から少女を守ろうと奮戦するところは、擬似的に母親になっていく物語なのかな、と想うようになった。
もう一人、”MAMA”自体も幽霊でありながら子供の親として少女を守ろうとする立場にあるわけで、生きている母親と死んでいる母親、二人の母親の戦いが繰り広げられる展開に、ラストは少々衝撃的だった。
ホラー映画的描き方をしているので、サラウンドはかなり怖い。幽霊である”MAMA”の出す声や音が背後から迫ってくるので、リアルで怖い。5.1chなので360度空間の広がり感は薄いが、180度音が取り囲んでいるので、かなり面白いサウンドデザインになっている。
今回、Blu-rayで見てしまったので、4K UHD Blu-rayを買うかは微妙であるが、作品としては割と佳作かなと想う。印象に残る作品である。
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