アイアンハート シーズン1第3話「ヤバめのマント」(Disney+)

あらすじ

パーカーの一味はトンネル社から金を得たおかげで、喜びに沸いていた。メンバーの一人はパーカーが纏っているマントを無断で持ち出し、遊ぼうとするが、ジョンに咎められ、マントを返す。

リリは、次第にパーカーに対して不信感を抱くようになるが、パワードスーツ改良のためには金が必要なので、後1-2回のパーカーの企みに協力する気でいた。それをAIのナタリーは咎める。

そんなリリの元にジョーが現れる。リリの母親は不審がるが、リリは「仕事仲間だ」と言って母親を安心させる。ジョーはリリと出会ったことでハイテクデバイスの改良に意欲を燃やすようになり、設計図をリリに渡して協力するよう依頼する。

困惑するリリだったが、ナタリーの誘いに乗り、ナタリーとゲイリーが殺されたガレージに戻る。そこで過去の記憶に苦しめられるリリだったが、ナタリーがリリのパニックを鎮める。リリがパニクった時に落ち着かせられるのは、ナタリーだけだった。

リリが実家に戻ると警察がいた。パーカー一味のランページが何者かによって殺害されたという。関係を誤魔化したリリだったが、パーカーに対する不信感は高まった。

パーカー一味は次の標的として、農業改革を狙うエアルーム社のハンターCEOから金銭を取る計画を練る。エアルーム社の建物内では金属を検知してシャットアウトする機能が整備されていたので、リリがパワードスーツを着用して侵入することはできないとわかった。そのため、リリはエアルーム社の警備システムをシャットダウンさせる役割を担う。

リリは、パーカーが纏っている謎のマントを解析したいと思い、マントの一部を切り取る計画を立てる。エアルーム社襲撃の時に金属のレーザービーム機でパーカーからマントの一部を切り取ることになり、そのためには、金属を見抜かれない特殊メッシュが必要だった。特殊メッシュの開発にはジョーの設計図が役に立ちそうだった。

ジョーはその計画に同意しなかった。ジョーが関わっていると知られたくないからである。リリは説得をするのだが、その過程でジョーの正体がわかる。ジョーの父親はかつてトニー・スタークと対峙したオバティアだったのである。最終的にはジョーの正体がバレないようにするという条件付きで、ジョーのアイデアである特殊メッシュを使うことになる。

エアルーム社襲撃は実施され、リリはパワードスーツで警備しているふりをして生身の体でエアルーム社屋内に潜入し、パーカーの纏うマントを切り抜こうとする。しかし、切り抜く少し手前で金属探知機が作動してしまい、リリを含むパーカー一味が全員閉じ込められてしまう。

感想

物語中盤に入ってきたが、リリがパワードスーツ改良に必要な金目当てとはいえ、悪事に加担しているところが、スーパーヒーロー物らしくない展開で、なかなか面白い。リリの倫理観が少々ずれているのを如実に表している展開である。

前話で登場したジョーは、このエピソードでも登場し、重要な役割を果たしているが、まさか「アイアンマン」で描かれたトニー・スタークの作ったパワードスーツを悪事に利用しようとしていたオバティアの息子であったという事実は、ユニバースの関連性も含めて、非常に楽しい設定である。そして、ジョーのアイデアである特殊メッシュの使い方と、それにまつわるリリの失敗は、今後のエピソードに影響を及ぼしそうで、後半3話が楽しみになってきた。

パーカーが纏うマントも何か秘密がありそうで、気になる展開である。少なくとも2話では銃弾の飛行を曲げたりしていたが、このエピソードでは姿を消したりしているところから、マントになんらかの力があるのは明らかである。そして、パーカーが最後に何者かマントに力を与えたキャラクターに批判しているのは、諸悪の根源が何者かという疑問を抱かせ、興味が湧いてくる。

パーカー一味であったランページとジョンがこのエピソードで死亡するので、パーカー一味の行先はあまり楽観視できないところも気になる点ではある。

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