ビートルズの「1」をDOLBY ATMOSで聞く

 Appleが空間オーティオという定義で、Apple Musicで配信されている楽曲の一部をDOLBY ATMOSで提供し出したのは、確か昨年の6月頃だったと思う。僕がよく聞くJ-POPはDOLBY ATMOSに対応しないので、その出来具合が最初のテスト曲以外によくわからなかったのだが、先週の金曜日に、ビートルズのベスト・アルバム「1」が空間オーディオに対応したというので、iPhone 13 ProとAirPods Proで空間オーディオ再生を試みた。最初、ヘッドトラッキングはオンで、ボリュームも絞り気味だったせいか、空間オーディオの効果は少なかった。僕が映画を見る時に使うVictorのEXOFIELD THEATERの方が効果あると思ったりもした。今日になって、ヘッドトラッキングをやめ、ボリュームを少し上げて試聴してみた。すると、最初車の走行音が背後で聞こえているなと思った音が、「イエロー・サブマリン」の波の音だったという意外な展開から始まり、左右の音の分離とボーカルの正面への配置、シンバルの頭上の鳴り方など、意外とDOLBY ATMOSの効果が出ていることがわかった。まあ、それでもEXOFIELD THEATERには劣る気はするが。それでも、Appleの提案する空間オーディオでの音楽試聴は楽しいものである。これがもっと広がれば、楽しさが増すと思う。