レビューの詳細は、ココシリ(HD/iTunes Movies)/Apple TVで観た映画のレビューを参照のこと。この映画の存在を知ったのは、町山智浩と柳下毅一郎の映画漫才「映画欠席裁判」という本で、この「ココシリ」の存在を知って、「見てみたいな」と思っていた作品である。それが、今週のiTunes Moviesの「ベストプライス」でHD画質ではあるが、509円というセール価格で配信されていたので、早速購入をして、鑑賞した次第である。まず、舞台がチベットというのが物語にインパクトを与えていると言える。高山であるチベットは人間が暮らすには厳しいところで、そこでチベットカモシカの密猟を行う密猟者と、それを捕まえようとする山岳パトロール隊の戦いが物語のメインであるが、山岳パトロール隊が民間団体であり、しかも資金を捻出するために密猟者から没収したチベットカモシカの毛皮を売買しているところなど、事実をベースに映画化しているとはいえ、あまりにリアルで驚くこと請け合いである。また、山岳パトロール隊のリーダーであるリータイが、密猟者逮捕に執念を燃やすところなども、物語を盛り上げる要素になっている。画質はHD止まりでかつマスターのフィルムの状態がそんなによくないので、思ったほど高画質ではない。フィルムについた傷や埃が散見されるシーンも多く、そこは割り引いてみる必要はある。音響はDOLBY DIGITAL 5.1chであるが、これまたリアルなサラウンド音響効果を演出していて、映像に寄り添うような音響効果を挙げている。話題作ではないが、見て損のない作品である。
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