1996年に開催された「ORACLE OPEN WORLD 1996」の特別イベントとして、幕張メッセイベントホールで、1996年1月19日、20日の2日間だけのために結成されたユニットがtk-trapで、そのユニット名をライブ名称としたものである。中心になっているのは小室哲哉と久保こーじであり、久保こーじはこのイベントのために曲を何曲か書き、小室哲哉は過去の曲からアレンジしたものを演奏している。1996年当時は、このイベントはCDとVHSでしかリリースされず、その後も長い間、ビデオはディスク化されなかった。2019年にTETSUYA KOMURO ARCHIVES PROFESSIONAL PRODUCTSという49枚組CD+DVDが発売されたときに、このtk-trapのCDとDVDが収録されたが、その商品はなんと10万円もする価格だったので、「tk-trapのDVDのためだけに10万円も出せるのか?」という疑問が結構ネット上で湧き上がっていたものである。そして、2021年にSONYからBlu-rayとCDのコンボパックとして5000円でリリースされ、多くのファンは2019年の商品に手を出さなくてよかった、と思ったものである。Blu-rayはおそらくライブで演奏した楽曲は全て収録していると思われる。CDはそこからの抜粋版で、8曲に集約されている。Blu-rayはオリジナルの映像をHD化しているのだが、オリジナルがNTSCのビデオ収録のせいか、HD化の恩恵はあまり多くない。画質も荒いし、VHSでしか見られなかった映像が見られるようになっただけ、ましになった感がある。音質はPCMステレオなので、高音質で楽しむことができる。ちょうどtkブームの最中のイベントであるが、普段と違う演奏に面白さを感じ取ることができる。
コメント