「ワンダヴィジョン」シーズン1第3話「カラー放送」(Disney+)

 あらすじ

ワンダは医者の検査の結果、妊娠していることが明らかになる。ただし、普通の人間と違って、わずか数時間で人間の妊娠4ヶ月に値する状況だった。ワンダとヴィジョンの二人は、赤ちゃんの名前を巡ってやりとりを繰り返す。その後も順調に妊娠は続き、あっという間に出産の時期を迎える。それもわずか数時間のことである。ヴィジョンは医者を呼びに行くが、ワンダが一人の時に近所の人が訪れて、ワンダは妊娠を隠そうとする。しかし、陣痛が起こり、妊娠を隠しきれず、近所の人の助けを借りて赤ちゃんを産み落とす。それも一人ではなく、双子を。両方とも男の子だったので、ヴィジョンとワンダの考えた名前をそのまま名付ける。しかし、近所の人の放った一言が、ワンダとヴィジョンの二人を不穏なものにしていく。

感想

昔のシットコムの再現を試みる「ワンダヴィジョン」の第3話は、ついにカラー映像になる。第1話、第2話ではモノクロ画面だったので、カラーになってより身近なストーリーに感じられる。第3話のストーリーの軸は、ワンダの妊娠と出産であるが、わずか数時間で妊娠と出産を経験するというテンポの速さに異常さを感じる。そして、出産まではお笑いのシーン続発だったのだが、出産後、近所の人の放った言葉が、ワンダやヴィジョンの心の安定を不安定化させる展開に、異様なものを感じる。ラストはワイドスクリーンになって、近所の人が異空間から出現するところで終わるが、これが何を意味しているのか、次回以降の展開に期待したい。

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