スター・トレック エンタープライズ 第8話「彗星は去り行くとも」

あらすじ

エンタープライズはこれまで見たことのない大きさの彗星と遭遇した。その彗星には希少な鉱石があることが分かり、リードとメイウェザーが鉱石採取にシャトルポッドで彗星に着陸することになる。そのエンタープライズを観察しているバルカン人の宇宙船があった。バルカン人は彗星には興味なく、エンタープライズの行動を監視していた。エンタープライズの艦内ではトゥポルのバルカンに向けた暗号通信が問題になり、ホシとタッカーが調査するが、実はトゥポルの結婚式が迫っていることが判明しただけだった。トゥポルはタッカーに「自分は結婚式を優先するか、エンタープライズの業務を優先するか」と相談するが、タッカーは地球人の感覚でしか対応出来なかった。リードたちは鉱石の採取を無事出来たが、鉱石を発掘する際の爆薬の影響で、彗星の回転が起こり、シャトルポッドは彗星の奥底に落下してしまう。アーチャーらは自分たちの力でシャトルポッドを救助しようとするが、出来ずにバルカンに力を借りることになる。

感想

タイトルこそ「彗星は去り行くとも」と、彗星での調査を中心に描いた話のように思えるが、実はバルカン対地球人の対立と和解を描いた話がメインになっている。特にトゥポルがプライベートなことでバルカンに向けて暗号通信を発信し、それをタッカーに知られてしまうところは、バルカン人特有の論理性を重んじるトゥポルと、地球人の自由さを重んじるタッカーとの意見の相違が見られて、興味深い。また、アーチャー自身もバルカンに対して対抗心を持っている感がありありなのは、この時代に特有の設定なのかもしれない。バルカン人自身も地球人に対していい感情を抱いていないようにも思える。リードとメイウェザーの彗星探索の方は、最初お気楽探索で、後半急にシリアスになるところのギャップが面白い。リードって堅物のようで意外とギャグ担当なのかもしれない。

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