レビューの詳細は、ウォーターワールド(4K UHD/iTunes Movies)/Apple TVで観た映画のレビューを参照のこと。「ダンス・ウィズ・ウルヴス」の監督、主演でアカデミー賞を取り、一躍時の人となったケヴィン・コスナーが製作と主演に回り、ケヴィン・レイノルズが監督を務めた海を舞台にしたSFアドベンチャー映画が、この「ウォーターワールド」である。だが、期待を裏切り、映画の内容は大惨事で批評家、観客からそっぽを剥かれ、莫大な制作費を劇場公開では回収できず、全世界の興行収入とビデオの収入でようやく回収できたのが実態である。今回、Apple TV 4Kで4K配信していたのでバーゲン品だったこともあり購入して25年ぶりぐらいに再見したのだが、4K UHDのHDR10の映像は1990年代の映画とは思えないほど素晴らしい解像度と、色彩を提供している。海の上での撮影が多いこともあり、撮影には困難が付きまとっていたと思うのだが、それを感じさせない美しい映像を見ることができる。音響もDOLBY DIGITAL 5.1chではあるが、意外とサラウンド感があり、迫力を感じさせる。ただ、内容を再見すると、笑いを取ろうとして外すシーンが多々あり、制作者の意図とは外れた寒いシーンが多いのに気付く。アクションシーンはそこそこ面白いのだが、ケヴィン・コスナー扮するマリナーに感情移入できないので、彼をヒーローとして見られないところに致命的欠陥がある。人には必見の映画とは言えない作品であるが、物好きにはとりあえず見てもいいかなとは言える作品である。少なくとも4K UHDの効果はよく出ているので、それだけを楽しみに見ることはできる。
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