ディズニー長編アニメをCGを使い、完全実写映画化したのが、この「ライオン・キング」である。登場キャラが全部動物だけで、しかも全てCGでキャラを動かすというかなり野心的な映画でもある。しかし、監督が「ジャングル・ブック」のジョン・ファヴローなので、その完成度はかなり高いといえる。物語は、世界の王であるライオンのムファサが弟のスカーに諮られ殺され、追放されたムファサの息子、シンバが、成長してスカーに相対するというもの。アニメ版は未見なので比較はできないが、作品の出来はいいと思っている。シンバの成長物語と見ることができると思う。シンバを取り巻くキャラもユニークなものが多く、楽しめる。今回、7月に完成したばかりの池袋のグランドシネマサンシャインで、国内2館目のIMAXレーザーGT 3Dで映画を鑑賞したが、ここ10年ほど、映画館で普及しているIMAX DIGITALと比較しても、かつて存在したフィルム版IMAXと同じ大きさ、アスペクト比で見る映画は圧倒的な映像没入感を提供している。「ライオン・キング」は、1.43:1のアスペクト比での上映シーンがかなり多く、臨場感は半端ない。音響も12.1chのイマーシヴ・サウンドなので、没入感を補強する効果を出している。7月にこの映画館が開館したと聞いた時はかなり気になっていたが、今日の鑑賞で10年ぶりのリアルIMAXを体感した気分である。
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