レビューの詳細は、THE VANISHING(1988)(Blu-ray)/ザ・バニシング-消失-/輸入盤DVDで観た映画のレビューを参照のこと。1993年にハリウッドでオリジナルの監督であるジョルジュ・シュライツァー自身がリメイクしたことでも知られる、この「ザ・バニシング-消失-」であるが、オリジナルの日本での公開は2019年まで待たなければならなかった映画である。サイコスリラーとして優れた作品であるが、僕自身も2014年にアメリカのAmazon.comでクライテリオン・コレクションを買いながら、今日まで見ていなかった。日本劇場公開を前に、Blu-rayで鑑賞しようと、今日見たわけであるが、以前ハリウッド・リメイク版を見ている身としては、ラストのオリジナル版とリメイク版の違いは、かなり怖さの違いを与えるものになっている。また、ストーリー自身はオリジナルとリメイク版でラスト以外そう大きな違いはないように思うが、オリジナルのヨーロピアン・テイストの空気感は、この作品のスリラー度合いを大きく影響されているものであると言える。クライテリオン・コレクションなので、画質、音質に不満がない出来になっていて、魅力的である。言語はオランダ語とフランス語に英語字幕という仕様であるが、そんなに分かりづらいものでもなく、容易に鑑賞できるものになっている。映画としての出来はいいので、劇場で鑑賞されるのもいいかと思う。
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