スター・トレック:ディスカバリー シーズン2 第12話「影の谷を歩むとも」

あらすじ

新たな信号が、クリンゴンの惑星ボレスの近辺に現れた。ディスカバリーは、ボレスに訪問し、クリンゴンの総裁ルレルと面会して、ボレスに立ち入る許可を得る。パイク船長がボレスに降り立ち、マイケルの母が所有していたのと同じタイム・クリスタルを入手しようとする。しかし、このタイム・クリスタルを手にするものは、過酷な未来を知ってしまうという影響があった。パイクもその影響から逃れられず、未来の自分に起こる事故を知ってしまう。それでも、パイクは人類を救うため、タイム・クリスタルを入手する。一方、マイケルは、タイラーからセクション31の船の定時連絡が途絶えていることを知り、調査に向かう。その調査にはスポックも同行していた。現場に着いたマイケルらは、セクション31のメンバーが宇宙に放り出されていて、船がコントロールの支配下にあることを知る。生き残ったメンバーもいたが、実はコントロールの管理下に置かれ、マイケルを自分たちの仲間にしようとしていた。それは、球体の知識を確実に得るための作戦だった。

感想

徐々にコントロールの人類死滅作戦が本格化していく中で、それを阻止すべく奮闘するディスカバリーのクルーたちの戦いが描かれている一編だと思う。特に、パイク船長は、「宇宙大作戦」で、事故に遭い、半身不随になるという未来があるので、今回のタイム・クリスタルの遭遇は、それをちゃんとリンクさせるものとして、有効な手段だったと思う。パイク船長の未来は暗いが、「宇宙大作戦」では、それを幸運に変える手段があったので、物語的にはいいのかなと思う。一方で事件の鍵を握るのはマイケルなので、彼女の存在そのものが未来を決めると言っても過言ではなく、コントロールもマイケルをものにしようと、罠を張っているというのは、見応えがある。次第にマイケルとスポックのわだかまりも消えつつあり、いい兄弟として描かれ始めている。この辺は見ていて面白い。

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