イギリスの伝説的バンド「クイーン」とそのリードボーカル、フレディ・マーキュリーの伝記を描いた作品が、この「ボヘミアン・ラプソディ」である。映画の内容についての感想は、2018年11月29日の鑑賞記に詳しいので、今回は鑑賞した環境について書きたい。11月29日の鑑賞はできたばかりのユナイテッド・シネマ 福岡ももちでの通常上映での鑑賞だった。その後、この映画は異常とも言えるヒットを記録し、ついにはこの2018年11月に博多駅ビルのT・ジョイ 博多の9番シアターのDOLBY CINEMAでの上映が、この2019年1月1日から始まった。そのため、せっかくのDOLBY CINEMAを一度は体感してみたいという、映画ファンとしての欲望を叶えるために、「ボヘミアン・ラプソディ」の2回目の鑑賞をDOLBY CINEMAで鑑賞したという次第である。DOLBY CINEMAは場内の環境と、DOLBY VISION、DOLBY ATMOSのシステムで構成される映画館で、まさにイマーシヴ(没入感)を味わえる映画館と言える。場内が暗くなる時には、完全な暗黒が再現され、人の頭すら見えない状態になる。また、映像の明るさも従来の映画館より確保されているので、より鮮明な映像体験が味わえる。スクリーンサイズも通常館より大きく、IMAX DIGITALを彷彿させるサイズである。音響のDOLBY ATMOSは、場内に3次元の音響効果を充満させるパワフルな設計になっていて、「ボヘミアン・ラプソディ」では、クイーンの楽曲が場内に広がり、通常の5.1chをはるかに越したサラウンドを提供させている。特にクライマックスのLIVE AIDSのシーンは、自宅でこれを再現できるのか、という疑問すら感じてしまう素晴らしさである。残念なことに、入場料金が2300円と通常料金に500円上乗せされるという欠点はあるものの、IMAX DIGITALといい勝負をしているのではないかと実感させる出来である。九州地区の映画ファンは、是非とも一度は訪れるべき映画館である。関東にも今年中に埼玉と東京にできるそうなので、楽しみに待っていてほしいと思う。
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