あらすじ
終身刑を言い渡されていたバーナムは、ディスカバリーの艦長ロルカの意向もあって、科学部門に臨時に配属される。そこで、彼女は宇宙船グレンにいたのと同じ怪物をディスカバリー内にも見つける。ロルカはこの怪物がクリンゴンとの戦争に勝てる兵器になる、と考えていた。それを解明することをバーナムに指示する。その頃、艦隊本部から、連邦のダイリチウム精製を行う惑星から緊急通信が入る。クリンゴンの攻撃を受けているというのである。その惑星にたどり着けるのは、胞子ドライブを搭載したディスカバリーだけだった。しかし、エンジニアリング部門は、胞子ドライブによるジャンプに反対する。リスクが大きすぎるためである。ロルカは、それをむげに却下し、胞子ドライブによるジャンプを強行する。その頃、トゥクヴマに仕えていたヴォークは、廃棄されたクリンゴン船の中で、なんとか復活の機会を探っていた。船を回復させるには、ダイリチウムが必要だったが、それは連邦のシェンジョウにしかなかった。彼はシェンジョウに行き、ダイリチウムを確保するが、他のクリンゴンに追放されてしまう。しかし、彼は復活を誓う。
感想
前回第3話で登場した謎の怪物が、今回、その存在意義がわかるという話で、ディスカバリーにしか搭載されていない胞子ドライブにも深く関わってくるという、興味深い展開である。それを解明するのがバーナムで、サルーの非難にも関わらず、彼女の貢献により、胞子ドライブが正常機能し、ディスカバリーが連邦の基地を救うというドラマティックな展開を繰り広げている。ただし、その過程では、クルーが死んだりと必ずしも順調ではないところが面白いと思う。もう一方では、クリンゴンのトゥクヴマに仕えていたヴォークが、再起をかけて行動するが、さらに窮地に陥るという話も今後の展開を期待させるもので、クリンゴンの統一がなるのかどうかという物語につながっている。今回のエピソードでは、次回に続くような謎はほとんどないが、ラストでジョージャウ船長のバーナムに対するメッセージは、心にしみる話だと思う。
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