映画界で快進撃を続けるマーベル・コミックの新ヒーロー、ドクター・ストレンジの誕生と、魔術師との戦いを描いた映画がこの「ドクター・ストレンジ」である。コミックとしては、昔からあるようだが、今回実写映画化されたのは初ということで、天才的神経外科医であるスティーブン・ストレンジが、どのようにして魔術を身に付け、悪の魔術師と対決するのかを、克明に描いている。マーベル作品の一つなので、当然他の作品と若干は絡むが、本編自体は、この作品で独立しているので、他のマーベル作品を見ていなくても、楽しめる。とにかく映像表現がすごい。鏡の世界での街が歪む様子は、観ていて圧巻とさせられるところがあり、特にそのシーンがIMAXのフル画面で再生されるので、迫力がかなりある。また、時間や空間の概念を駆使したストーリーも、なかなか面白い設定である。高慢なストレンジがどのようにヒーローとして目覚めて行くのかも、展開として面白いところである。エンドクレジットの途中と最後におまけ映像があり、他のマーベル作品と絡むので、他のシリーズを見ている人は、席を立たない方がいい。エンターテイメント作品を望む人には、オススメの映画である。IMAXの画面の迫力を考えると、IMAXシアターで見た方がいいと思う。
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