レビューの詳細は、THE HURT LOCKER/ハート・ロッカー/輸入盤DVDで観た映画のレビューを参照のこと。2009年のアカデミー賞で、作品賞を含む6部門を受賞した傑作戦争映画。戦争映画といっても、派手な戦闘シーンはあまりない。イラク戦争の中、爆弾テロを解除するために爆弾を処理する男たちのドラマになっているので、妙な緊迫感の続く作品になっている。特に主人公ジェームズが、命知らずの爆弾処理係になっているので、「いつかダメージを受けるのではないか」という緊張感がいつのシーンでも存在している。そして、それは仲間にも伝搬し、迫真の映画へと昇華している。映画を観終わった後で、ネットで映画の情報を調べていたところ、16mmフィルムで撮影されていたことを知り、なんでDVDなのに画が荒いのかがよくわかった。普通の35mmフィルムでは、フィルムの粒子がDVDでは見えないようにノイズリダクションをかけてしまうところが、16mmではそれではノイズが消えない、ということなのだろうと思う。作品としては、面白い部類の映画だと思う。
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