レビューの詳細は、SULLY(Blu-ray)/ハドソン川の奇跡/輸入盤DVDで観た映画のレビューを参照のこと。2009年にニューヨークで実際に起きた航空機の不時着事故を描いた実話の映画化であるが、物語の本質は、事故そのものではなく、その後の事故調査委員会における機長であるサリーの判断が正しかったのかを、追及する異色の展開になっている。マスコミでは、事故で乗客の命を救ったヒーローとして祭り上げられるサリーであるが、事故調査委員会ではサリーの判断が間違っていたのでは、という線で追及がされていて、サリー自身が自分の判断にブレていくという人間くさい描き方をしているところが面白いと思う。物語冒頭で飛行機が事故を起こして、墜落するという悪夢が描かれるが、実際の事故と不時着のシーンは、物語後半にならないと描かれず、逆に物語の展開として面白いと思っている。イーストウッド監督の常として、淡々と物語が描かれているのが特徴で、リアリティがあると感じる。映画自体はIMAXで上映されていたが、このBlu-rayでは通常のシネスコサイズで収録されているのは、ちょっと残念。画質はかなりいいので、IMAXサイズで収録して欲しかったというのが個人的感想である。
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