日本を代表する映画スターであるゴジラの久々の新作がこの、「シン・ゴジラ」である。監督が「エヴァンゲリオン」の庵野秀明なので、当初は、「ゴジラ」を作る暇あったら、「エヴァンゲリオン」を完結させてくれよ、と思っていたが、この「シン・ゴジラ」を見て、そのエンターテイメント性と、今の日本が抱える国防という矛盾したものに対して、真正面から描いていることに、かなり興味深く鑑賞できた、というのが実感である。過去のゴジラシリーズとは関連性はなく、独立した作品にはなっているが、最初の「ゴジラ」を意識した造りは、かなり面白い。日本で作ると途端にちゃちくなるCGも、邦画にしてはかなりのクオリティを保っていて、迫力がある。音響は、なんとサラウンドではなく、3.1chサウンドという変則音響サウンドだが、物語の作りがうまいので、サラウンドではなくても、全く気にならなかった。邦画はほとんど見ない主義の僕だが、この「シン・ゴジラ」はお勧めしてもいい出来だと思う。
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