映画「天国の日々」(輸入盤4K UHD Blu-ray/CRITERION)

レビューの詳細は、DAYS of HEAVEN(4K UHD Blu-ray/CRITERION)|天国の日々|輸入盤DVDで観た映画のレビューを参照のこと。

第二次世界大戦を突き放したかのようなカメラワークで描いた「シン・レッド・ライン」のテレンス・マリックが監督をしてヒットした1978年の映画が、この「天国の日々」である。輸入盤4K UHD Blu-rayではCRITERION COLLECTIONでリリースされたので購入したのだが、Panasonicの4K液晶テレビ、TH-55LX950に買い替えてから初めての映画鑑賞をどの作品にするかと言った時に多分映像美に優れているだろうという判断から、この「天国の日々」をファースト・チョイスの映画として鑑賞した次第である。

物語は都会の鉄工所で監督を殺害した主人公がガールフレンドと幼い妹とテキサスの農場に逃げ込み、そこで穀物の収穫に従事して生計を立てる、というものである。その話に主人公とガールフレンドと農場で働く若い農民との間で起こる三角関係を同時に描写している。

とは言え、この映画はドラマ部分はあまり視聴者に感情移入させないような作りになっている。映画はあくまでテキサスの大自然を緻密に描くことに主眼が置かれていて、視聴者はテキサスの大自然に没入するかのような感覚に置かれていく。

そういう意味では買い替えた液晶テレビの映像描写のテストにうってつけの作品だったと思うのだが、有機ELテレビのような黒の締まりがない以外は圧巻の風景画が絶えず描写され、映像美に酔いしれる結果となった。Panasonicの4K液晶テレビでも色の再現性は優れていることが確認できた。

音響は5.1chサラウンドなのだが、マスターは4.1chサラウンドなので後方サラウンドが絶えず鳴るような配置にはなっていない。基本視聴者の前方で音が広がる感覚である。それでもシーンによっては後方に音が移動する場面もあるので、効果的な印象を受ける。そして、やはりシーンによるが重低音が鳴り響くところもあり、これも効果的に感じた。

日本ではDVDしかリリースされていないので、この映画の映像美を堪能する方法はないのだが、英語が苦にならなければ、このCRITERION COLLECTION版の4K UHD Blu-rayを購入して視聴するのが最良かと思う。

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