レビューの詳細は、THE MARTIAN(Blu-ray 3D)/オデッセイ/輸入盤DVDで観た映画のレビューを参照のこと。レビューでも書いたが、火星に取り残された主人公が意外と前向きにサバイバルをしていく一種のアドベンチャーSF映画。よく見ると、ちょっと科学考証的に???という気がしないでもないが、映画自体はNASAの監修のもとに作られているらしいので、実は正確な火星や宇宙の描写らしい。リドリー・スコット監督らしく、遠景の描写にはとにかく目を見張るものがある。火星のランドスケープ的描写は、本当素晴らしい。それが3D映像で表現されるので、臨場感がかなりあると言える。主人公が孤独に何年もの間、火星で生活していくのは本当は大変なはずだが、マット・デイモンの演技と相まって、極めて楽観的に描かれているのが、この映画を特徴付けている要素だと思う。最近のハリウッド映画は中国市場を視野に入れた作りをしていることが多いが、この映画も中国が重要な使命を帯びるシーンがあり、そういう一環かな、と思えなくもない。世界が注目している、という設定のはずだが画面に映るのはニューヨークとロンドン、中国の3箇所だけというのは、なんか説得力ないな、と感じなくもない。でも、どちらにしても意外と面白かった映画であるし、出来も悪くないので、一見の価値はあると思う。
コメント