あらすじ
タッカーやリードがロミュランのクローン船から持ち帰った情報により、クローン船は遠隔操縦されていることが分かる。そして、その遠隔操縦者がアンドリアの少数民族、イーナー人であることも分かる。エンタープライズは、アンドリア星に向かい、イーナー人との接触を図る。しかし、イーナー人は争いを嫌い、関与に否定的だった。イーナー人の一人の女性、ジャメルは、ロミュランに利用されているイーナー人は、自分の兄であることを知り、兄の救出のため、アーチャーたちに協力することを決意する。その頃、エンタープライズでは、ロミュランのドローン船の遠隔操作を妨害する装置を組み立てていた。しかし、テレパシー能力を持つトゥポルでも、ジャメルでも実験は失敗し、打開策がなくなる。エンタープライズは、テラライト船の遭難信号を感知し、そこに向かうが、現れたのは2隻に能力を増大させたロミュランドローン船だった。エンタープライズは危機に陥るが、ジャメルが再度遠隔操作を妨害する装置を使って、兄とテレパシー交信を試みる。
感想
ロミュラン陰謀話の完結編。前話の最後でロミュランドローン船を遠隔操作していたのが、アンドリア人であることが分かるが、今エピソードでは、そのアンドリア人の少数民族、イーナー人がロミュランに強要されていることが分かる。物語としては、多少暗い印象がある。イーナー人の設定と、ロミュランドローン船の遠隔操作装置を妨害する装置の設置に対して、タッカーがトゥポルのことが心配で、集中力を欠いているのが、その辺りの展開に影響しているような気がする。それと、作戦に失敗したロミュラン人のその後が本編では分からない、というのが物語のしり切れとんぼ感を出しているような気がする。ロミュラン人の作戦に関わった人物の最後は、DVDの特典として、カットされたシーンの中で見られるので、それを見るとなんとなく納得できる。もう一つしり切れとんぼ感を出しているのが、ラストのタッカーの異動願いのシーンだろう。それがなんとなく物語の余韻を残しているような気がする。
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