あらすじ
エンタープライズのクルーは、テラライト人の大使を乗船させ、バベル1号星に送り届ける任務を承った。テラライト人とアンドリア人は長らく貿易摩擦で対立しており、その対立解消のためだった。しかし、バベル1号星に行く途中、アンドリア人のシュランの船の遭難信号を受信し、エンタープライズは救援に向かう。シュランは、「自分の船を攻撃してきたのはテラライト人だ」と言って、彼らとの和解を完全に否定していた。そして、シュランの船を攻撃してきた同型艦が、エンタープライズをも攻撃する。一旦回避したエンタープライズは、その船のワープサインをたどって、その船に追いつく。実はその船はテラライトの船ではなく、偽装したロミュランの船だったのである。タッカーとリード、MACOの隊員がロミュランの船に潜入するが、ロミュラン側に気付かれ、エンタープライズはタッカーたちを救出するチャンスを逃し、撤退せざるをえなかった。そして、その船の能力が次第に明らかになってくる。船はロミュラン星から遠隔操作でコントロールされていたのである。
感想
「エンタープライズ」ですっかりゲストの顔としてお馴染みになったアンドリア人のシュランが、またまた登場。アンドリアは、今回テラライト人とも対立していることが明らかになり、敵の多い種族だな、と思わざるをえない。しかし、本質はアンドリア人とテラライト人の対立にあるのではなく、徐々に描かれつつある、ロミュランの脅威の方が物語の本質になっているところが、今エピソードの面白いところである。第4シーズンで打ち切りになってしまったために、艦隊とロミュランの全面戦争は描かれることはなかったが、その予兆みたいなものは、このシリーズでも少しずつ描かれていて、なかなかテンションが上がるものがある。物語的に、シュランの個人的主張でテラライト人と対立するが、まあオマケのような話だと言える。
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