あらすじ
宇宙艦セリトス号の下士官たちは、仕事に手抜きの時間を含め仕事をしていた。そうすれば、上官には仕事が早いと錯覚され、評価されるからである。しかし、ボイムラーが艦長とターボリフトの中で出会い、ボイムラーが手抜き時間のことをしゃべってしまったために、艦長は手抜き時間禁止令を出す。そのため、セリトスの士官たちは仕事に追われ、疲弊していき、艦のメンテナンスも十分に行えなくなった。そのセリトスはカーデシアとの交渉に向かう予定が、提督の方針により変更され、水晶を崇める惑星に行くことになった。水晶を崇める民族とセリトスの副長、マリナーたちが面会するが、持ってきた品物が水晶ではなく、木片だったため、セリトスの上陸班は民族にとらわれ、ピンチに陥る。そこで副長とマリナーが対立をしてしまう。
感想
このエピソードは、スター・トレックのエンジニアがよくやる時間の見積もりの過多をギャグにしたもので、結構大笑いできる展開である。セリトスの下士官たちは、仕事を早く終わらせたと思い込ませるために、仕事の時間に手抜きの時間を含めて報告していたのであるが、それが艦長にバレたために手抜き時間がなくなり、艦内が混乱に陥るという面白い展開になっている。結局その手抜き時間が必要だということで、最後は元通りになるのだが、ラストにその象徴であるオブライエンの像が登場するのは、面白いと思う。一方で水晶を崇める民族とのコンタクトで不調に終わり、民族に囚われる副長と上陸班のクルーたち、特にマリナーと副長の対立もなかなかユニークである。実力のない感じのする副長が意外に強いので、面白さ倍増である。
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