あらすじ
爬虫類族の攻撃により満身創痍になったエンタープライズだが、突如、攻撃が収まり、爬虫類族は撤退していく。これはアーチャーの話を聞いたズィンディの評議会が、次第に互いの不信感を抱き始めたためだった。人族のデグラは、水生族にアーチャーを尋問させることを提案し、他の種族も同意する。そして水生族の手によって、アーチャーはエンタープライズに戻る。しかし、エンタープライズは修復が困難で、手の施しようがなかった。そこに空間の歪みによって遭難しかけている異星人の船と接触する。交渉により、船を直そうと考えるアーチャーだったが、異星人は断ってしまう。そのため、アーチャーは倫理に反して、異星人の船を襲い、ワープコイルを奪取しようと考える。その頃、トゥポルはトレリウムDの中毒症状が出ていて、感情の制御ができなくなっていた。
感想
今回の話は、スター・トレックとしてはやってはいけない話だろうと思う。いくら惑星連邦が成立していないとしても、罪のない異星人の船を襲い、自分たちの目的のためにワープ・コイルを盗んでしまう、という話は、スター・トレックの話としてはありえない、としか言いようがない。こういう話は製作者の倫理観を疑ってしまう。いくら人類の未来のためとはいえ、このような話をまとめるのは無しだと思う。一方で、トゥポルがトレリウムDの中毒にかかっている話は、麻薬中毒の話と同じかと思う。こういう話もスター・トレックらしくないが、薬物中毒について、ちょっとだけ考えさせられる話ではある。ストーリーの中心ではないから、あまり深く描かれていないのは難点だが。邦題の「球体創造者」は今回少し登場してくるが、まだ物語には深く噛んできてはいない。ただ、どうも未来人らしいのはわかる。
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